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【自転車奔走記】「関わるケア」#4。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第153回。

早くも7月。
梅雨空も終盤へと向かっていますが、
まるで水中にいるようなこの蒸し暑さに
参っている
ヒロモリでございます。
長年の弛まぬ精進というか、日々の惰性
不摂生で
身についた愛しの“生体断熱肉襦袢”、
断熱保温性は
ピカイチですが効率的な
熱排出や冷却機能がないのが
玉にキズ…
“吹き出る汗とはじける脂!”と、夏には
絶対聞きたくない
無駄に暑苦しいキャッチ
フレーズが見事にハマっている
毎日です。
暑苦しいと言えば、ずいぶん昔に聞いた
落語の
マクラに「西日差す九尺二間に
太っちょの
背中(せな)で子が泣く
飯が焦げ付く」
という夏の暑苦しさを
表現した太田蜀山人の狂歌
がありました。
思わず『いいネ』ならぬ『粋だね!』を
したく
なるほど見事な歌ですね。
今年の夏は粋をキーワードに過ごして
みるのも
オツかな?と考えてはみましたが、
腹の脂肪細胞の活き
だけがやたら良い現状
ではそれもかなわぬ夢。
と、蒸し暑さで
ボ〜としたアタマで戯言を考えつつ
今週も
始まりました【自転車奔走記】開講!
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さて今週は「自律」という考え方に
ついて話します。
先週来いろいろと
眠くなるようなお話しが
続いていますが、
その内容を要約すると「現代社会
において、
個人という概念は非常に重要。一人一人

個人として尊重され遇される事こそが現代
社会の
基礎となっている。介護・福祉の
世界でも、
一人一人を個人として尊重し、
処遇していく事が
基本原則となっている。」
となりますでしょうか。

その上で、対人ケアを展開する際に陥りがちな
出現している諸問題への対応のみに捉われる
ことは、
個人が結果的にないがしろにされる
という意図せざる
事態を招く恐れが高い事、
個人を個人として遇する
為には問題点も含め、
発生している様々な出来事や事象を
ひっくるめた存在こそが個人であり、
いかなる
問題があろうとも、個人として尊重
され、
認められるべきであるという
全人的な視点を持つ
事が必要になってきます。
つまり!
「問題が解決
したからOK!」ではなく、
「問題を抱えた存在である
その方が、どのように
自身に対して、そして社会
に対して折り合いを
つけていくかを支援する」という姿勢が
全てのケアの出発点になります。
そしてもう一つ忘れてはならない考え方が
自律という
考え方です。
介護・福祉の世界では「自立」という文言は
非常によく
眼にします。反面、自律という
言葉はあまり
馴染みがありません。

「自らを律する」とも読み下せますが、
一般的には「自分自身
のことは自分で決める」
という事を指します。
「当たり前じゃん!」
という声が聞こえてきそうですよね。
確かに、普通に社会生活を送っていれば
「自律」なんて
考え方はごく当たり前
すぎて気に留める事もないと思います。
ところが、病気や怪我で生活を送る上で
様々な障害や問題を
抱えて、生活に
何かの支援を要するようになると一転して
この自律が大問題として浮上します。
この問題というのは、言い換えれば当事者と
支援者の思いの差
となります。
当事者さんが「こうしたい」と考えている
事と、
支援者が「こうしたほうが良い」と
考える事にギャップが
生じてしまうことです。
【支援者たる者の基本姿勢はご利用者本位、
 本人の意向を尊重する事が大原則】
なのになぜ?とお考え
の方も多いと思います。
確かに、ご本人の意向を尊重する
事は支援者の
基本姿勢として一番重要な事柄ですので、
その意味
からすると、思いにギャップが
生じたとしてもそれが問題となる
事は…
あり得ないですよね!

なぜなら「その人の意向が最重要」である以上、
支援者の意見がその人の意向に反するもので
あれば、支援者は当事者の意向に沿うべき
となります。
では当事者様が現在持っている
意向が、将来的にはその人
にとって不利益を
生じる事が明白な場合はどうでしょうか?
こんな事例で考えてみて下さい。
【事例】
Bさんは脳疾患で長期間入院後ようやく
退院して自宅に
戻る事ができました。
体には麻痺が残っていますが、病院
での
リハビリの結果、移乗動作や座位は何とか
自分の力
で行えるようになりました。
ところがBさんは、病院でのリハビリが
辛かったという思いが強く、
せっかく家に
戻れたので、もうリハビリはしたくない、
楽に過ごしたい
と考えてみえます。
一方ご家族は、何もしなければ寝たきりに
なってしまう事を
危惧して、退院後も
リハビリを続ける事を望んでいます。
病院の医師もリハビリを頑張れば今以上に
身体機能が回復する可能性はあるし、何より
寝たきりにならない
為にも、帰宅しても
リハビリを続けた方が良いと言っています。

このような事例です。
Bさんの場合何もしなければ、どんどん機能が
落ちて、寝たきりによる廃用症候群の発症率が
非常に高く、長期的にみるとご本人を始め
介護者
にとっても様々な身体的、精神的な
負担が大きくなります。
とすれば、ご本人が
望む「何もしない事」は、Bさんの将来

とっては、不利益が生じる選択である可能性は
非常に高くなります。
でも、Bさんは
「何もしたくない」事を希望しています。

さて、ここでみなさまに質問です!

もし自身が支援者であればどうしますか?
今週はこの質問を皆さんに投げかけて
終了とします。
次週「答え的なもの」を
皆さんと一緒に考えていきましょうね。
See You Next Week 

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