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【自転車奔走記】「関わるケア」#3。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第151回。

やっと梅雨らしくなったと思えば大雨被害。
我が国での局所的な天気の問題なのか、
地球規模の気候の変動なのか、ワタクシには
判り
ませんが、津市内の干上がったダムの
ニュース
を観ていると不安が募ってきます。
正直に言いますと個人的には、声高に環境
問題を
叫んでいる方を少々苦手に思って
いまして、というか、
どちらかと言えば、
懐疑的と言うか斜に構えた態度
で過ごして
きました。
ですが、ワタクシも地球で生息
する生物群の
一つにすぎないヒト。
今後はしっかり考えていきたいと思います。
と、久々の社会派マクラから始まりました
【自転車奔走記】
今週も開講です!!
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今週は、介護での全人的視点について。
早速ですが、ケアに携わる我々が、比較的
よく遭遇し、そして
深く考え込んでしまう
事例を一つ紹介しましょう。

【事例】
Aさんは数年前に脳血管障害を発症し左半身に
麻痺が残り、
歩行が上手くできなくなり非常に
転びやすい状態。
数ヶ月前自宅で転倒し、足の
骨を折って入院、手術をしました。
懸命に
リハビリをしてなんとか骨折前のように
独歩は
可能となりましたが、ふらつきは非常に大きい
状態です。
また、脳血管障害による認知症状が
あり、注意力が続かない、
自分の体の状態を
しっかり意識した行動が難しく
なっています。
その結果、自分が何かをしようと思い立ったら
歩きだしてしまい、途中で身動きが取れなく
なって助けを呼んだり、
こけてしまったりする
事を現在も繰り返しています。幸い発見が
早くて大事には至っていませんが、Aさんの
ご家族はこのまま
リハビリが進んで歩ける
ようになれば、また前の様に転倒等
の事故が
起きるのでは?と不安になる一方、回復の
可能性
があるのに、事故のリスクを減らす為に
リハビリを断って、
Aさんが寝たきりの状態に
なってしまう事も避けたいと考えています。

みなさまはどう感じましたか?

この事例では、解決すべき問題点が、
①骨折による歩行障害。
②脳血管障害後遺症による認知症状の発症。
③転倒等の事故の多発。
と、複数存在しますよね。
この3つの問題が個別に解決可能であれば
問題はないですが、
②の認知症の治療は、
現実として非常に難しいんです。
とすると、①の骨折による歩行障害という
問題点を解決
すると、③の転倒事故の発生
リスクが高まる事になります。
今度は、
③の転倒事故の発生リスクを減らそうと
すると
極端な話し「寝たきりのままで」
という考え方
もできる事になり、大きな
ジレンマに陥ってしまいます。
なぜジレンマに陥ってしまうか?

ポイントは、
問題を点としてのみ捉える
見方なんです!

一つ一つの問題点がそれぞれ
解決すべき課題を
内包していますので、
人は問題を個別の
点として捉えてしまいがち
ですが、
“点”が集まると
“面”になるのも事実。
この場合、Aさんという個に発した出来事を
異分子的な属性としての点と認識するのか、
様々に発生している点を内包した存在こそが
Aさんという
個である、と捉えるか。
という違いになります。
「問題点も含め、発生している様々な出来事や
 事象を
ひっくるめた存在こそが個人であり、
 いかなる
問題があろうとも、その個人は
 尊重され、
認められ、遇されるべきである」
という考え方が、全人的
視点の出発点なんです。

したがって!
全人的な視点
で介護や福祉を考えていくと、
問題解決というのは
プロセスに過ぎず、最終に
目標とすべきなのは
個の再構築」と言える
かもしれません。
そして「個」の形成には
もう一つのキーワード「自律」という概
念が
非常に深くかかわってきます。
次週は、その「自律」の概念について考えて
行きたいと思いますので、お楽しみに…
では、また来週お会いしましょう!
See you Next Week 

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