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【自転車奔走記】「認知症を考えよう」#22。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・141回。

4月なのに春尚遠しと言いたくなるような一週間。
クリーニングに出す予定だった冬物のコート

引っ張り出して着込む日が続きました。
気候の変動がただでさえ大きい時期ですので、
皆さま体調には十分ご注意くださいね。
ところで、皆さまこんな機械をご存知でしょうか?
 

新しいイメージ1.JPG

コレ、サイクルコンピューターと言いまして、
自転車の速度や走行距離などを計測してくれる
便利な機械なんです。最近はGPS機能が
付いていてなお且つスマホと
連動して
走行ルートの記録がPC上で管理できる
モノとか、
心拍数や消費カロリーの計測が
可能なタイプもあったりと、
当にハイテクな
機器もどんどん出現しています。
ワタクシのは、速度と走行距離と乗車時間が
表示される基本的な機能しかありませんが、
それはそれで楽しく活用しています。
ちょっとした励みにもなりますし、一日の
運動量の
概算もできますので、是非お使いに
なったらどうでしょうか?
と書いたところで
春風に乗ってやって来たスタッフの呟き。
「体重計の方がシンプルで分かりやすいのにね。」
と、せっかくのネタもいつも通りの自腹と
自虐に早変わり
懲りないケアマネ・ヒロモリが
お送りします【自転車奔走記】
始まりです!
++++++++++++++++++++++++ 
 先週は、事例に記載してある中から情報収集の
項目
に従って情報を収集してみました。
ある程度の粗筋は
見えてきましたが、今回は
もっと事例に踏み込んで、
さらに事例を理解
するために収集すべき情報を
皆さんと一緒に
考えていきたいと思っています。
では、収集した情報を見てみましょう。

【事 例】ならびに、そこから【得られた情報】
については、先週までの連載をご参照下さい。

さて、先週は情報収集の項目に合う情報を
拾い上げていく
作業でしたが、今週は「何故?」の
視点から想像力を働かせて
今回の事例の理解に
役立つ情報を抽出していく作業です。
先ずは本人と家族に関する事項から考えます。
この事例では、妻は「介護の手助けや相談に乗って
くれる人が
近くにいない」となっています。
そこで、事例文の登場人物に
着目します。
事例文では登場人物はJさんと奥さんの2人だけ。
まず気が付くのが「お子さんや兄弟姉妹、親戚の
方は?」という情報です。
お子さんはいるのか?
今何処に住んでいるのか?親子の関係は?
更には、
兄弟姉妹はいるのか?どこにいるのか?親しい
親戚は
いるのか?などなどJさんと奥様の
ご家族、親族の情報があれば、
Jさんの
奥さんが一人で困り込んでいる背景や原因が
推察できますね。
因みに福祉・医療の現場では、
情報収集の際、必ず家族図
を作ります。
基本的には血縁関係にある家族・親族を
図式に
表すものですが、状況に応じて知人友人等の
協力者
も記載していきます。
つまり、ご本人と関係の深い人物
の一覧図の
ようなもので、必要に応じて連絡や連携を
取り合い
ながら支援を展開していく事になります。

続いては、Jさんの人物像についての情報です。
事例文では
「退職後写真撮影を趣味にしていた。」
と記載されています。
これらの情報は「生活歴」
というカテゴリーに分類できます。
「生活歴」と言うとやや堅苦しいので、
ワタクシは
「ご本人様の物語」
と呼んでいます。
つまり、何処で生まれて、どのように育ち、
どうやって暮らしてきたか?というヒストリー。
「そんな情報が必要なの?」とギモンを
呈される方も多いと思います。
ワタクシも、
福祉の世界に入って一番驚いたのがこの
「生活歴」に
関する情報の収集でした。
そんなプライバシーにかかわる事柄
が何で
必要なのか?と思い悩んだ記憶があります。
ですが、時間と経験そして自分以外の
対象との関わりの
集大成が「今ここにいる自分」
であると考えると、情報を収集し
その関わりを
分析していくアセスメントの作業過程において、
ご本人が関わってきた人や物、環境などの
要素が詰まった生活歴
には非常に有用な
情報が詰まっていると言えますよね。

今回の大きなテーマである認知症で考えて
みると、認知症状
で大きな問題となる
周辺症状の発生や内容については、ご
本人の
性格や今までの生活環境(対人関係含む)が
大きな影響を与える事は良く知られています。
言い換えればご
本人の性格や今までの生活の
様子を知ることで、周辺症状
への対応のヒントが
得られる確率が飛躍的に高くなります。
また維持期のリハビリテーション、病気や
怪我で障害を
受けた身体の機能が一応の
回復を遂げた後、それらの機能
を長期間に
渡って維持し向上していく為のリハビリ
テーション
の事ですが、「維持」の言葉が
示す通り長期に渡って機能や
体力を維持して
いく事になるので、リハビリテーションを
継続していけるモチベーションの維持や
リハ内容の工夫が
非常に大切になります。
そんな時、ご本人の趣味や今まで
してきた仕事、
生活習慣などを参考にしてリハビリテーション

内容や方法を立案する事は非常に有用です。
謂わば
リハビリという「特別な目的を持つ活動」
を「日常生活」
の中に溶け込ませて、
生活そのものがリハビリテーション
となるように
シフトしていくという事です。
以上から、本人様の「生活歴」は重要な
情報源になり得る
、という事なのです。

以上、生活歴の重要性について代表的な
効果を挙げて
お話しをしました。
少し哲学的になりますが、今の自分と
過去の
自分は決して断絶しているのではなく、
連続した
存在であるという、当たり前と
言えば当たり前すぎる定義
から考えても、
生活歴の情報を得ることは非常に重要です。
但し、ご本人様が話したくない事を無理に
聞き出す事はしませんし、
或いは秘密を暴く
ようなマネも決してしません
のでご安心下さい。

生活歴については、“収集し得る限りの”と
言うのが決まり事です。
また、医療・福祉従事者は全て
【個人情報の保秘義務】が課されて
ますので、
重ねてご安心下さいネ。

それでは、続きは来週に…
不安定な天気が続きますので、
お身体に気をつけて下さいネ。
See you next week!!

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