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【自転車奔走記】「認知症を考えよう」#21。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・140回。

昨日は全国的に春の荒しとなりましたが、
4月になって以降、過ごしやすい日が
続くようになりました。ワタクシも冬籠り
からようやく脱出して、春の陽気の中
ぼつぼつと自転車を楽しんでいます。
つい先日も、たくさんのサイクリストの方と
すれ違いました。バリバリのレーサータイプの
方から
のんびりツーリングタイプの方、
それぞれ自転車を楽しんでおられています。
ところで今春になってふと気付いたのは、
すれ違う
サイクリストさんに年配の方が
沢山いらっしゃった
事です。
自転車って、交通ルールを守って安全運転
していれば、膝・腰への負担が少ない効果的な
有酸素運動ですので、体力増強や健康増進には
もってこいのスポーツなんですよね。
興味のある方は、是非是非サイクリスト
デビューを
おススメします!!
ですが…
自転車で心地良い運動健康増進、食欲旺盛→
摂取カロリー増加するも消費カロリー横ばい
増加カロリー分は脂肪に蓄積メタボ増進
といった、人呼んで“ヒロモリ・サイクル”へ
陥らないよう
お気を付け下さいませ。
と、新年度になっても自虐ネタが止まらない
段腹ヒロモリがお送りします【自虐快感記】、
ではなく【自転車奔走記】の始まりです!
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「関わるケア」を考える第一歩目として、
情報収集と分析
のお話しを続けています。
先週は標準的なアセスメント(情報収集・分析)の
項目
をご紹介しながら、情報収集の持つ意味に
ついて少し
お話しをしてきました。
今週は、ご紹介した事例を情報収集項目に
沿って
見直していきます。

【事 例】
Jさん(83歳,要介護2)は妻(78歳)と
二人暮らし。
Jさんは退職後、写真撮影を
趣味としていた。以前から血圧が高く
3
年前より物忘れが多くなった。
半年位前から一日中何もしないで
過ごすようになっている。
食事や更衣などの動作はゆっくりであるが、
促せば何とか自分でできる。最近入浴を
嫌がるようになる一方、
時には浴槽から
出ようとしなくなることがある。
排泄が上手くできなくなり、
衣類を汚したり、
トイレ以外の場所で排泄することもある。
妻は献身的に夫の介護をしてきたが、
夫は妻の介護に対して
拒否したり、
怒りだしたりする事も近頃増えてきた。
妻は介護の手助けや相談に乗ってくれる人が
近くにいないため
疲れ果ててしまっている。

では、早速情報を落とし込んでいきます。
先ずは事例文に記載されている情報からです。
(1)本人に関する情報。
   Jさん・年齢82歳・要介護2。
   退職後、写真撮影を趣味にしていた。
(2)家族に関する情報。
   妻の年齢78歳。
   献身的に夫の介護を担当してきたが、
   介護の拒否や
身近な協力者、相談相手の
   不在で疲れ果てている。
(3)経済・家計に関する情報。
   事例文に記載なし。
(4)介護・福祉の制度利用状況。
   介護保険要介護度2。
(5)疾患・医療に関する情報。
   以前から血圧が高かった。
   3年前からもの忘れが多くなった。
   半年前から、一日何もしなくなった。
(6)身体に関する情報。
   一日中何もしないで過ごす。
   食事や更衣などの動作は、ゆっくり
   だが何とか自力でできる。
   排泄が上手くできない。
(7)生活活動に関する情報。
   入浴を嫌がる。または浴槽から
   出ようとしない。
   排泄が上手くできなくて、衣服を
   汚す事がある。
   トイレ以外の場所で排泄する事もある。
(8)心身に関する情報。
   食事や更衣などの動作に促しが必要。
   妻の介護を拒否したり、怒りだしたり
   することがある。
(9)環境に関する情報。
   Jさんの介護について、手助けや
   妻の相談相手に
なってくれる人が
   近くにいない。

事例文を項目ごとに分類すると、だいたい
こんな感じになります。
どうでしょう?
何となくJさんご夫妻の生活が見えてくる
ような気がしませんか?
一日中何もしなくなり、食事等の活動に促しが
必要、排泄を失敗
したり、トイレ以外の場所で
排泄したり、お風呂も入ったり入らなかったり、
そして妻の介護に対して拒否をしたり怒り
だしたりするJさんと、
Jさんの生活を支える
介護を担当してきたけど、協力者や相談する
の不在で疲れ果ててしまっている奥さん。
このままの状態では、ご夫婦が
共倒れになって
しまいかねないという粗筋が見えてきます。
ここで「よしっ!わかった!」とポンと
手を打つ等々力警部の気持ち
も分かりますが
(映画・金田一耕介シリーズより…古いか!?)
それは早合点、上記の情報だけでは、
まだまだ入口の段階なんです。

試みに(5)疾患・医療に関する情報と
(8)心身に関する情報を見てみましょう。
確かに「トイレ以外の場所で排泄をする」や
「妻の介護を拒否する」
などの行為を見ると
認知症の存在が疑われますが、認知症の
原因疾患の
部分や現在の通院状況が
情報として挙がっていませんよね。
認知症を引き起こす疾患には、色々な種類が
あって、
それぞれ治療や対処の方法が違います。
Jさんの認知症症状を引き起こしている
原因となる疾病が、
アルツハイマー病などの
変性疾患なのか?或いは脳血管性
疾患なのか?
特にJさんは以前から高血圧の持病が
あったと
記載されています。もし何らかの脳血管性の
疾患
があるのであれば、それを放置して
おくことは身体生命について
さらに重篤な
結果を招きかねません。真っ先に必要な事は、
奥さんの介護負担の軽減やJさんの介護方法の
検討ではなく、
医療機関への受診、または
原因疾患に関する情報収集ですね。
言い換えると「何故?」という観点から
更に細やかな情報を
求めて事例(ケース)に
分け入って行く作業が必要になります。

上述の場合は、「なぜ認知症の症状が
起こっているの?」という観点。
他にも「なぜ身近に相談できる人がいないの?」や
「なぜトイレ
以外の場所で排泄するの?」
「なぜ介護の拒否をするの?」
などなど、様々な
視点を通じて情報を収集
していくんですね。
では、来週はこれら「なぜ?」の観点からの
情報収集について
進めていきます。
認知症の関わるケア、まだまだ続きます。
次週も一緒に考えてみましょうね。
See you next week , bye for now!! 

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