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【自転車奔走記】「認知症を考えよう」#17。

 【ケアマネの自転車奔走記】連載・137回。

急に暖かくなりましたね。
街も気分もすっかり春めいてきています。
お花見の季節ももうすぐ!皆さん、桜を
愛でながら美味しいお団子を堪能できるよう、
くれぐれもご自愛下さいネ。
さてさて、久々の自転車ネタですが、
知る人ぞ知る!的なお話しなんですが、
所謂スポーツ自転車
でレースに出たり、
趣味でライディングをしている自転車乗りの
男性は、大抵“スネ毛を剃って”いるんです。
何故か?と問われても明確なお答えは
できないんですが、
一般的には自転車に転倒
事故はつきもの。その時にスネ毛
などの
体毛で傷が化膿しやすいから、予防の為に」
とされています。本音を言えばほんまでっか?
的な感想も無くは無いんですが、ただ、周りの
ライダーさん
皆剃っているので、自然に
ワタクシも剃るようになっている
だけなんです。
ところが、先日自転車の練習中に転倒して、
膝周りを
かなり擦り剥く怪我をしました。
消毒して絆創膏を貼る
一般的処置をしたんですね。
ところがここ最近自転車を
サボっていて、
スネ毛を剃っていなかったんです。
そこに絆創膏…結果はお分かりですね。
交換と消毒で剥がす度に、
40男の哀しい
絶叫がこだまする、世にもアワレ
悲喜劇が
夜ごと繰り返された次第です。
やっぱり、世の中の物事にはそれなりの理由が
ある
という、当たり前と言えば当たり前の事実に
改めて
深く納得したヒロモリでございました。
ただ、
喰えば太る、動かなければ腹が出る、
この事実と現実にだけは相変わらず目を逸らす、
アタマと腹は万年経っても春うらら」の
ヒロモリ
がお送りします、
【自転車奔走記】始まりです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
先週は構造主義的な物事の捉え方、
考え方について
話しをしました。世の中の
事象や現象について、「因果律ではなく構成する
要素
間の関係性で捉える」とった内容でした。
今週は、更に一歩お話しを勧めて、ICF
言うモノについて話しを進めます。

先週の回で少し触れましたが、このICFの
正式名称は、
「国際生活機能分類(International
Classification of Functioning
の略称です。
国際~という文字がついているように、
2001年に
WHO(世界保健機構)で採択された
分析ツールです。
で、何を分析するか?一口に言うと
人間の健康を分析するんですね。
ここで、再三の登場になりますが「健康」は例の
WHO憲章で提唱
されている「健康とは、病気
でないとか、弱っていないということではなく、
肉体的にも精神的にも、そして社会的にも、
すべてが 満たさされた状態にある」
という健康の像。
この健康について、ICFは健康であるなら、
なにゆえに
健康であるのか?また、不健康な状態
であるなら、何故不健康な状態に陥っているか?

分析していく一つのツール(方法)なんですね。

このICFの内容は、当に先週お話した構造主義的な
考え方でして、
健康を「その構成する要素に分類し、
その関係性を明らかにする」
という手法を取っています。
ICFの構成要素は簡単に分けると、
①心身機能・身体構造
②活動。
③参加。
④環境。
⑤個人。
これら5つの要素に分類されています。
①の心身機能・身体構造とは、体の生理的
機能や器官に関する
事項が含まれています。
②の活動は、歩くとか座るといった身体運動や
読み書きコミュニケーション
など、人間が行う
色々な行為と考えて下さい。
③の参加は、ICFでは「人生場面への応用」
といった記述が使われ
る事がありますが、
要は②の活動の応用、読み書きと言うスキル

持つことで、学校へ行ったり、物品の購入が
できるコミュニケーション
スキルを使っての
対人コミュニケーションなど、活動の生活
場面での
展開を差します。
④の環境は、住環境、お住まいの地域や国情等、
その人
を取り巻く物理的環境はもとより、
自然環境(災害も含む)、
サービスや制度の状況、
その人に対する家族や会の
態度、社会的な規範等々、
様々なその人を取り囲む
環境の事を指します。
そして最後の⑤、個人はその人そのもの、
性格や背景、考え方
など個人のパーソナリティーに
関わる部分です。

これらの諸要素が、相互あるいは間接的に
関係し合って
健康の状態が作られています。
どういうことか?

例)自宅から出たけれど、帰える場所が分から
  なくなり
歩き続けて迷子になる事を繰り返す。

このような方をICF的に分析すると、
①心身機能・身体構造は?
「帰る道が分からなくなる」と言う事は、
 何らかの脳機能障害がある。
「歩き続けて~」という記述があるので、
 歩行機能は維持できている。
②活動は?
 歩く事はできる。家を出る為にはドアを
 開けるので、上肢機能も
問題なさそう。
 家を出ると言う事は、何処かへ行こうと
 言う
意思はある。
③参加は?
 歩く事はできても、帰る道が分からなく
 なった段階で、人に
道を尋ねたり、自分で
 道を調べたりしていない様子。
 行き先が分からなくなっている様子。
④環境は?
 帰路が分からなくなったと言う事は、
 あまり近所に人が
いない地区の可能性あり。
 または最近引っ越してきた
など、本人が地理に
 不慣れな場所の可能性もある。
 家を出る際に誰も止めなかった様子であるので、
 一人暮らし、或いは常時誰かがそばにいる
 環境
ではなさそう。「繰り返している」との
 事なので、
最終的には自宅に帰っていると
 すると、警察や町の人
がいる環境。
⑤個人は?
 何度も家から出る事を繰り返すと言う事は、
 外へ
出る事が習慣となっていた生活を
 送ってみえた可能性
がある。

と、例からその人のICF項目を推測してみました。
実際のICFは1424(!)もの分類項目があるので、
上述はあくまで例示なんですが、徘徊して迷子に
なる
という状態には、少なくともこれだけの要素は
関係
している事になります。そして、これらの
要素が関係
しあうことで迷子という状態像を
結ぶ事になります。
とすれば、その要素間の
関係性に注目し、関係のベクトル
を変えれば、
迷子という状態像が変化する可能性も
あると
言う事になります。
つまり
「構成要素を把握し、
その関係性を明らかに
 することで、健康の状態が変化する」
これが、ICFの考え方の1つの面です。
さらに、
健康状態や①~⑤までの項目について、
“良い・悪い”の価値判断を
内包していない事も
重要な事柄
です。例えば迷子という状態を
悪い事と規定してしまうと、構成要素の②、
活動
で分析した「歩く事ができる」という
その人のスキルまで
悪い事になってしまう
可能性があるからなんですね。
これらの事から、ICFでは健康という状態の
分類・定義
をしていません。良い悪いと言った
価値判断を行わずに
健康と言う状態を
分析・記述する事で、その人を様々
な側面から
全人的にも、社会との関わりの中でも、もっと
言えば文化の面からも捉える事ができるんですね。

非常に駆け足でしたが、ICFについて話しを
しました。
先週の構造主義的考え方と今週の
ICF、共通している
のは「様々な関係性の中で
人を捉える」という事です。
ここで認知症に話を戻しますと、認知症の方に
起こってる
様々な問題を考えて、ケアを行って
いく過程においては、
その人や問題となる行動を
様々な要素の関係性の中で
捉え直す事が非常に
重要なプロセスとなります。
とすれば、認知症の方にとっては、ご家族は
もとより、
ワタクシのようなケアマネや
ケアスタッフ、医療機関、
地域の方々、行政等々
全ての人や環境も「関係する要素」
となります。
だからこそ私達は、
それぞれが認知症という
問題に
「関わっている」事を認識し、
行動する事が大切で、ある種、
当事者とでも
言うべき
スタンスが非常に重要なのです。

では、来週は、認知症の関わるケアについて
もっと具体的
にお話しをする予定でいます。
みなさま、また来週お会いしましょう!
See You Next Week

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