ケアステーションたきびは三重県下でホームヘルパー・デイサービス・ショートステイの在宅介護事業を展開しております。
ケアステーション たきび home サイトマップ
デイサービス 訪問介護サービス ケアステーション たきび
ケアステーションたきび サービス案内 ケアステーションたきび アクセス情報 ケアステーションたきび お問合せ
たきびブログ 
 
お知らせ
トップページ > お知らせ > 【自転車奔走記】「認知症を考えよう」#15。

【自転車奔走記】「認知症を考えよう」#15。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・134回。

今週も周辺症状についての話しになります。
先週、周辺症状は、病変からくる直接的な症状
そのものである中核症状とは違い、中核症状を
基にしてをその人の性格や生活環境等々様々な
内的・外的因子が相互に影響を与えることで
現れる症状で、発症する人もそれぞれ、症状の
内容や程度も人それぞれといった、まさに
千差万別の症状を呈するという話しでした。
つまり、人によって様々という事で、ある意味
「個性的」と呼ぶ事も可能かもしれません。

周辺症状として良く取り上げられるものに、
徘徊、幻覚や妄想、暴言や暴力行為、うつ
(抑うつ)などがあります。
ただ、先程も話しましたとおり、人によっては
発症しない場合もありますし、症状の程度や
内容もまさに人によって様々なんですね。
例えば徘徊とよばれる行動も、一見散歩に
しか見えない程度のものから、迷子になったり、
行方不明に至るような重いものまで様々です。
では、この徘徊という行為が何故【周辺症状】
として分類されるか?

「徘徊」という症状が出現する主な原因は、
脳機能のなかで「見当識」と呼ばれる場所や
時間などの感覚記憶が障害を受ける
【見当識障害】とされています。
「場所の感覚が分からなくなる」と言うのは
どういう事か?というと、今現在、自分が何処に
いるのか分からない、という状態とお考え下さい。
今自分の居る場所が、自宅なのか、病院なのかが
はっきりしない状態なんですね。
認知症の方に特有の症状で、自宅にいるのにも
かかわらず「家に帰る」と言って出かけて
迷子になるといった状態が観察されますが、
「場所の見当識障害」の典型的な例です。

その他にも、居場所が分からない事に対する
不安から落ち着きのない状態になったり、
「自分が居るべき場所でない」という不安や
恐怖から来る思い込みで不穏状態になったり、
様々な症状を呈する場合があります。
以上は、見当識障害という中核症状を持つ
認知症の患者さんが「徘徊」や「不穏」「妄想」
といった周辺症状を発症するメカニズムの一例。
他にも「記憶障害」という中核症状からは、
自分が仕舞った財布などの置き場所を忘れてしまい、
物を探し回る」や「誰かが盗った」と言った
被害的妄想を呈する、何かを探そうとして探し
回るうちに、探そうとしていた対象物そのものを
思い出せない、自分が何かを探していたという事
自体も忘れながら、けれども「探さないと…」と
言った焦燥感や不安の感覚だけが残り、
精神的に混乱してしまったりと言ったような
周辺症状を呈する場合があります。

以上のとおり、周辺症状と言うのは、それ自体が
独立して存在する症状ではなく、何度も
繰り返しますが「中核症状
を基にして、その人の
生活環境や性格、住環境など様々な要素要因が
影響し合って発症する」症状なんですね。
と言う事は、同じ内容であり同程度の中核症状を
持った
患者さんでも、人が違えば周辺症状の発症や
内容程度に
差が生じる事になります。
実は、この点こそが「認知症に対応するケア」から
認知症に関わるケア」へと進化した出発点です。

認知症という病気そのもの(中核症状)、
そしてその病気が故に
起こる様々な出来事(周辺症状)
との関係性(因果律ではありません!)
を的確に
捉える事が、【関わるケア】を可能にするんですね。
では、来週はその【関わるケア】について進めます。
また来週、お目にかかりましょう。
See You Next Week!

アーカイブ

月別 アーカイブ