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【自転車奔走記#97】「生活保護制度」補講(2)。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第97回。

みなさま、一週間ぶりです!
晴れの日がなかなか続きませんね。
特に水曜日~木曜にかけて我が三重県では、
殆ど台風並みの風雨に見舞われました。
全国的にも、今回の豪雨で土砂災害等の被害に
遭われた方々もいらっしゃる様子です。
地球全体の気候システムがおかしくなって
きているんでしょうか…ところで、突然話しは
変わりますが、
みなさん「こびとづかん」という
絵本のシリーズをご存知でしょうか?

近頃話題になっているようで、実はワタクシ

事務所のスタッフに教えて貰ったクチです。
世の中のいろいろな場所
には「こびと」が居て、
それぞれが特徴の
ある暮らしを送っていると
言う
コンセプトのお話で、
その「こびと」の
生態や生息場所を紹介するというものです。
今ではこびとの捕まえ方や、
飼い方もレクチャー
しているみたいで、子供の
頃に熱中した
「昆虫の世界」のこびと版
と言った感じですね。
キモカワ系のキャラデザインも
人気要因みたいです。
映像版の「こびとづかん」を動画サイトで
観てみましたが、“こびと”という架空の存在が
あたかも自分たちの周りに普通に生息している様な
凝った作りになっていましてヒジョー
に面白い!!
「こびと」が私達の暮らしに密着して存在し、
ニンゲンと共存していると言う発想自体は、
アイルランド等のケルト妖精文化が有名です。
そう言えばシェークスピアの「真夏の夜の夢」も
妖精がモチーフになっていますよね。

八百万の神々が暮らす我が日本では、妖怪等の
存在にその類似性を感じることもできます。
ニンゲンという、自然の産物でありながら自然
との
折り合いがちょっと悪い厄介な存在と、
ニンゲンが生まれ、暮らし、帰っていく自然との
仲介役としての妖精や妖怪の存在、
もしかしたら、
これからの世界にとって非常に
重要な視点に
なるかも知れませんよね…飛躍し過ぎか!?

と久々にマジメっぽい事を書きましたが、
ふとキーボードを打つ手を休めると、
そこに「こびと」が

◎コビト網油脂目 段々科 腹属
☆マルダシハラブーニョ☆
・体 長 約3cm
・生息地 出っ腹、多段腹の周囲
・特 徴 重力や振動の影響を受けやすい。
     プニプニと締まりのない割には、
     増殖しやすい。運動を好まない。
・食べ物 脂・糖・炭水化物を含む全ての食品。

と、「こびとづかん」風に自己紹介がわびしい
たきびの〝あぶらづかん〟ことヒロモリ
お送りします【自転車奔走記】さぁ今週も開講です!

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今週は生活保護編【補講2】としまして、
生活保護制度を取り巻く状況について考えていきます。
先週の最後に、生活保護制度を読み解くキーワード
について謎解きを残しましたが、皆さんはどんな
答えを出したでしょうか?
ワタクシが意図した
キーワード、それは「
自立」というコトバです。
介護保険制度の解説には必ずと言うほど出てくる、
いわば頻出単語。実は生活保護制度
についても、
この自立と言うコトバをベースに
据えて考えないと、
現行制度を「腑に落として」
考える事は難しいんです。

そうすると「生活保護制度における自立とは何?」
という立問をしないといけなくなるんですが、
これが一筋縄ではいかない、マコトやっかいな問い。
どういう事か?と言うと、生活保護制度はそもそも
困窮している状態からの脱却」
を最終目標とする
制度ですよね。
困窮」と敢えて太字で記したのは、
問題が「貧困」という
経済面だけではないからです。
確かに現代の経済社会では、金銭的貧困がすぐに
困窮状態
を招く事は確かで、現行の生活保護制度を
見ても保護
の内容は所謂「給付」として金銭、
もしくは
代替(現物給付)として支給されていますし、
保護決定
に於いては経済的な貧困が最大要件ですよね。
ですが、
経済的困窮からの脱出することだけが
「自立」であるなら、
金銭面での補填があればそれで
OKと言う極論も十分
成立しますよね。

敢えて「極論」と言う文言を使いましたが、
この考え方でいくと、生活保護と言うのは一般的な
家計水準に達していない方や世帯に対して、金銭を
単に与えるだけのモノになってしまいます。
しかも!
生活保護を受給した時点で貧困が解消されますが、
もし保護が中止になれば再び貧困化しますよね。
或いは、国家財政が破たんしてしまえば、
現行法での生活保護運用は不可能になりますので、
問答無用で貧困状態に置かれてしまう事になります。

この様に生活保護の目的が「経済的貧困からの解消」、
「お金がもらえる制度」と単純化して捉える事は、
一面では正鵠を得てはいるものの、金銭の補てんが
問題の最終的な解決と同義ではない以上、
生活保護
制度、もっと言えば社会保障そのものを
非常に矮小化
して観察してしまい「数字=経済的側面」
のみが注目
されてしまっている現在のいびつな
社会状況を招いてしまうん
ですよね。
だとすると、
「【経済的貧困の解消】という事柄は
    生活保護制度の目的ではないの?」と
疑問符が点々と浮かんだのではないでしょうか?

実はソコが重要なポイントなんですね。
【経済的貧困の解消】そのものは、生活保護制度の
目的たり得ないんです!!
経済的な貧困状態にあると言う事は、その状態に
至っている何らかの原因が有る筈ですよね。
失業やワーキングプア、病気や障害、母子家庭など…
でも、上記の原因はまだ個人レベルに還元できる
諸問題とも言えます。もっとマクロ的に見れば、
「失業者やワーキングプア」を発生させる経済不況、
「病気や障害」を負う事が社会的ハンディキャップに
なってしまう社会保障のシステム、男女の機会均等や
ジェンダー
問題へと展開する事もできますよね。
これらの色々な原因から発生する、経済的貧困や
社会的差別・不平等など、人が社会で生きていく上で
負に作用し、尊厳を持った個人として生きていく
事が
【辛く、しんどく】なっている状態、その状態を
困窮」と言います。そしてその困窮を解消して、
個々人が尊厳のある社会の一員として暮らしていく事を
援助し、力添えをする事が、生活保護制度、
もっと
言えば!
全ての社会保障諸制度のそもそもの目的なんですね。
要は【困窮の原因を退治する事】が重要!
そしてその退治の過程で、経済的な貧困をあくまでも
一時的に解消する事で困窮からの脱出を図り、
尊厳を持った個人として社会で暮らしていく為の
サポートが、生活保護制度と言えますよね。

であるなら、最初に提示した問い、
【生活保護制度における自立とは何ぞや?】
この答えはどうなるでしょうか?
次週の生活保護編最終回で、自立の意味と
生活保護制度が投げかける「国民の使命」を考えます。

では、また来週お会いしましょう…
See You Next Week

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