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【自転車奔走記#92】「生活保護制度」編。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・92回。

春爛漫とはいえまだまだ肌寒い日が続いています。
風邪やインフルエンザの残党
も、まだまだ跳梁跋扈…
皆さま、体調には十分お気をつけ下さいネ。

所で、いよいよプロ野球が開幕、嬉しい事です!
今年は、メジャーの開幕戦が日本で行われ、
イチロー選手の雄姿を生観戦された方も多いと思います。
イチロー選手と言えば〝天才〟や〝安打製造機〟等の
異名を取る当代きっての
選手ですよね。
ワタクシの子供のころの安打製造機といえば、
当時ジャイアンツにいた張本勲選手でした。
メジャーでは、ピート・ローズ選手
が有名でしたね。
ただ、子供の頃はどうしてもホームランバッターに憧れて、
ヒーローは王選手や田淵選手でしたが、
年を重ね徐々に
打撃職人のようなヒットメーカーの
魅力も分かるように
なってくるもんです
と、いきなりヒットメーカーの
お話しをしたのには、ちょっとした
訳があります。

御存じの方も多いと思いますが…
プロ野球界の偉大なる
初代安打製造機〟こと、
ミスターオリオンズ
榎本喜八選手が、
去る3月14日にお亡くなりに
なりました。
丁度ワタクシが生まれる前後にご活躍された選手ですので、
榎本選手の事はあまり知りませんでした、が、
たきび随一の野球通に加え、
格闘技通、更に読書通でもある
代表の赤塚に勧められたノンフィクションを読んで、
著者が描く榎本選手像へと、急激に引き込まれました。
「うわぁ〜、こんな凄い選手がいたんだ・・・」
とため息をついた記憶が残るその作品は、沢木耕太郎著
『さらば宝石』
(単行本「敗れざる者たち」収録)
是非ご一読いただいて、
もっと多くの方に榎本選手の事を
知って
もらえると嬉しいですね…何せ壮絶な人生なんです。
こんな選手、二度と現れないだろうなぁ。
謹んで、偉大なヒットマンのご冥福をお祈り致します。

さぁ、では【自転車奔走記】生活保護編、開講です!

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先週は生活保護制度での最低生活費の考え方と、
現行制度で支給されている扶助の種類
についてでした。
簡単におさらいしますと、地域や世帯構成、年齢等に
応じた最低生活費のベース部分とも
言うべき生活扶助に、
住宅や教育、医療や
介護等々の様々な日常生活場面で
必要となり
何らかの支援が必要とされる項目=扶助
積み上げた合計を「最低生活費」と捉える
事ができる
と言った内容でした。
で、今週はそれらの扶助の
支給方法についての
お話からスタートします。

前回の最後の方で少し触れましたが、各扶助
支給方法には「金銭」と「現物」という2
種類の
支給方法が取られています。
現金による給付=「金銭給付」と言いますが、これは
文言そのままで、扶助を直線金銭で給付
するもの。
この金銭給付となっている扶助
は以下の通りです。

☆生活扶助/基準額に諸加算(母子加算等)

      加えた額を支給します。
☆住宅扶助/家賃・地代や住宅補修等に必要な
      実費を支給します。
☆教育扶助/義務教育(小・中)を受ける為に必要
      費用を支給します。
☆出産扶助/出産時に必要な実費を支給します。
☆生業扶助/自営業のための設備費や仕事に就くために
      必要な技能や資格を身につけるための費用、
      就職の為の支度に必要な費用を支給します。
      因みに高等学校へ就学に必要な費用も
      この
生業扶助として支給されます。
☆葬祭扶助/葬儀費用等、葬祭に必要な費用が支給されます。

以上の6つが金銭給付の対象となっている扶助になります。
これらの金銭給付の額については一定の基準があり、
各扶助の支給対象となる細目については一定の範囲
ある事は言うまでもありませんよね。
例えば住宅扶助ですが、県別及び地域別(級地毎)、及び
世帯数や障害の有無等々の条件に応じて基準額
が定められて
いまして、それを超えない範囲での
支給になります。
また、生業扶助での高校就学費用についてですが、
概ね公立高校での就学に要する費用とされていますので、
私学への就学する場合は各都道府県
の奨学金制度等を
併用する形になります。
また、これらの金銭給付は、いついかなる場合でも
支給されるかと言うと、そうではありません。
例えば、出産扶助についてですが、経済的な困窮が原因で
出産時に保健上必要な対応やケアが
受けられない場合、
児童福祉法に規定されている
「入院助産制度」を
生活保護での出産扶助適用に
先がけて適用・利用する
事になります。
(専門用語で「他法優先」)

平たく言うと、
入院助産制度の適用を優先することで、
出産扶助の出番が無くなる、生活保護第4の原理
「保護の補足性の原理」適用と言うことになりますね。
以上が金銭給付のお話しになります。
続いて、現物給付のお話しへと進みますね。
上記以外の扶助が自動的に「現物給付」となりますので、
医療扶助と介護扶助が
現物での給付となります。
ところで…
「現物」での「給付」と言うと、イメージ
としては
【モノそのものを支給される…?!】
となってしまわないでしょうか?
例えば、医療では診察や処置、手術等々のモノではなく
サービスが提供されますよね。
サービス=モノ…、
捉えようによってはそうとも
言えるような気もしますが、
なんかしっくりこない
ですよね。
そこで、「現物給付」について医療扶助を例に
挙げて
お話しを進めます。

病気等で医療機関に受診する際、一般には受診先の
医療機関に健康保険証を提出して、
医師の診察や
処置・投薬を受け、診察料
(保険での自己負担分)を
支払うといった
手続きが必要になります。
これを大雑把ではありますが式で表しますと、
受診に要する費用=保険からの給付金+自己負担金
となりますよね。
では、生活保護を受給している方が医療機関を
受診する際に必要な手続きはどうなっているか?
と言うと、多くの生活保護受給者は国民健康保険
加入していませんので、受診先医療機関に
保険証ではなく
「医療券」を提出し生活保護
受給中である事を証明します。
この医療券と言うのは、保護実施機関である
福祉事務所等が発行するもので、生活保護受給者で、
健康保険未加入の方が医療機関
に受診する際の
「証明書」とお考え下さい。
何を証明するの?と言うと、必要な医療費用の支払いを、
生活保護での「医療扶助」に
よって行いますと言う事。
少々乱暴な言い方をしますと、この医療券が健康保険証の
代用となっている訳です。
ですので、前述の式は
概ねこのようになります。
受診に要する費用=生活保護での医療扶助
つまり、
受診に要した費用は、本人や健康保険
を経由することなく
直接医療機関へ支払われ
ますので、実質上医療サービスを
“そのまま”
利用できる≒【現物】と言う訳なんですね。
介護扶助についても同様に、一般的には介護保険や
自立支援法等の利用者負担金部分
が介護扶助として
直接事業者へ支払われ
ますので、実質上【現物】と
なっている訳なんですね。
ゆえに、本人を経由せずに代価が直接支払われる
事を
【現物給付】と言う訳です。
「現物」という言葉の内容がご理解頂けましたか?
で、例によって補足のお話しに入ります。

先程、多くの保護受給者は国民健康保険に未加入である、
と述べましたが、正確には
生活保護受給開始時には、
国民健康保険
から脱退する必要があります。
何故か?と言いますと、これは生活保護法ではなく、
国民健康保険法の規定なんですね。

国民健康保険法 第6条(適用除外)
~中略~
次の各号のいずれかに該当する者は、
市町村が行う国民健康保険の被保険者としない。
9.生活保護法(昭和25年法律第144号)による
保護を
  受けている世帯(その保護を停止されている世帯除く)
  に属する者。
(国民健康保険法より一部抜粋)

出ました!近秘かなファンが増加中の「法文引用」!
それは置いといて生活保護受給前に国保加入者であれば
保護開始と同時に国保を脱会する必要があると言う事。
但し、これはあくまで
国民健康保険のお話しですので、
他の社会保険
において、そのような規定(脱会等)が
無い場合
等は、
受診に要する費用=社会保険等からの給付金+医療扶助
となり、言い換えれば、生活保護を受給している方でも
健康保険証をお持ちの方はいらっしゃる
事になります。
また、
介護扶助については所得等状況により
給付率が変化します。
例えば、
介護保険サービスを利用した際の自己負担額(1割)

10,000円としますと、介護扶助の給付率100%
の場合は、
全額が扶助として公費から直接介護サービス
実施事業所へ
支給されますが、給付率90%の場合
では、
10,000円の90%=9,000円が
介護扶助として事業者に
支払われ、残りの1,000円
は本人が直接事業者に
支払う必要があります。
このあたりは、少々制度が難しい所ですね。

そして最後に、医療機関や介護サービス事業所(施設含む)
であればどこでも受診OKかと言うと、そうではありません。
生活保護での扶助対応OKというお墨付き(指定)を受けた
病院や事業者でなければ、扶助が下りないのです!
ここに、十分ご注意くださいネ。
と言ったところで、金銭給付と現物給付のお話し
ひとまず終了とします。
続いて、第3の原則に…
と行きたい所ですが、紙面が尽きましたのでサワリだけ。
生活保護第3の原則とは必要即応の原則】言います。

詳細は次週で!
それでは皆様、お楽しみにお待ちくださいネ。
お相手は「たきびの日曜日の使者」こと、ヒロモリでした!
See You Next WeekBye.

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