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【自転車奔走記#88】生活保護制度。

【ケアマネの自転車奔走記】連載・88回。

不安定な天気が続いていますが、
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
寒暖の差に加えて気圧の変化が大きい今の時期は、
非常に体調を崩しやすい時、お気をつけ下さいね。
さて、
3月に入るといよいよ本格的なスポーツシーズン到来!
プロ野球、そして我が自転車レースも本格始動。
通称〝春のクラッシックレース〟がヨーロッパ各地で
開催され、自転車乗りのココロを熱く
掻き立てます!
一方、ワタクシの様なゆる~いヘタレ自転車乗りには、
冬場ほど気合を入れずともツーリングに出やすくなる時期。
「梅は咲いたか、桜はまだかいな」なんて感じで、
今年の春は、早春の日差しの中をのんびりゆっくり、
ペダルを漕いで浮世のしがらみから期限付き
の解放満喫…
と目論んでいたのですが、先日自転車仲間から1通のメール。
内容は、去年地獄を見たMTBイベントへの参加要請、、
ではなく参加強制、しかも今年は山道を100キロ!!
慌てて電話をかけ「色々栄養のしがらみで、腹脂肪が…」
と、参加前から尻ごみ巣籠りのナサケナイ言い訳も虚しく、
ひと通り言い訳を聞き終わった友人の言葉は、
「まあ、もう申し込んだから。頑張ってな」

早春の桜餅付きサイクリングが、
疲労回復の梅干付き練習になる事うけあいの
「腹爛漫」ヒロモリがお送りする【自転車奔走記】開講!

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今週は、生活保護制度のついての第2回目、
「生活保護の原理原則」についてお話しします。
先週お話しした通り、生活保護は日本国憲法
に規定された
【生存権】を、全ての国民が行使
できるよう、貧困等の
諸事情で困窮状態にある
人に対し「健康で文化的な
最低限度の」生活
を保障する事が目的の制度です。

で、今週のテーマ「原理原則」とは何ぞや???
「原理」と聞くと、なにか小難しい概念的なものを
想像しがちですが、生活保護は他の制度と同じく
「生活保護法」という法律に基づいて施行・運用
されるものである以上、制度適用や運用の大前提となる
【基本的な考え方】が必ず必要となり、
この制度の
基本的な考え方を「原理原則」という文言

生活保護法に規定してあるんですね。
そしてその「原理原則」も、理念的なものではなく
実際的な考え方に即した内容になっています。

では、早速順を追って見ていきましょう!
日本に限らずですが、全ての法治国家には色々
法律や法に基づいた制度がありますが、
それらを策定及び施行する際に一番重要な事、
それが「法律や制度の目的」です。
生活保護制度の目的は先週お話しした通りですが、
この生活保護制度の目的こそが
1番目の原理
国家による最低生活の保障になります。

(生活保護法)
第一条・この法律は、日本国憲法第二十五条 に規定する
理念に基き、が生活に困窮するすべての国民に対し、
その困窮の程度に応じ必要な保護を行い、その最低限度の
生活を保障するとともに、自立を助長することを目的とする。

つまり、生活に困窮する国民に対して国は、生存権に
基づいて最低生活を保障し、自立した生活が送れる
ようになるよう必要な対応をしなけらばならない。
国の責任といった事柄が明記されていて、生活保護制度は
国による生存権の保障が目的であるという
内容です。
さて、目的は分かりました。
次は、この制度を①誰に②どの程度③どのように
実施していくか?が問題となります。
①の「誰に?」について、第1条では「全ての国民」
という文言で示されていますが、それをもう少し明快に
規定したのが2番目の原理無差別平等」になります。

(無差別平等)
第二条 ・全て国民はこの法律の定める要件を満たす限り、
この法律による保護を、無差別平等に受けることができる。

思想信条、性別、社会的立場などで差別を行わない、
現に誰かが「困窮」という状態であれば、生活保護を
受ける事ができると言う考え方(原理)です。
但し、「~この法律の定める要件を満たす限り~」と
但し書きが付いている通り【なんでもかんでも】
と言う訳ではありませんのでご注意を。
平たく言えば、保護を受ける要件を満たした国民ならば、
誰でも生活保護制度を利用
できると言う内容です。

続いて②の「どの程度」について。
この生活保護法によって行われる保護の程度
についての
基本的な考え方を示しているのが
3番目の原理最低生活の保障」になります。

(最低生活)
第三条・この法律により保障される最低限度の生活は、
健康で文化的な生活水準を維持することができるもので
なければならない。

つまり、実生活において経済的、社会的に自立・自律した
生活が送れる最低限度の生活水準を、生活保護に
よって
保障すると言う内容です。
実は、この「健康で文化的な生活水準」という文言、
非常に抽象的なので、実際の生活レベルに置き換えた時に、
保護世帯と非保護世帯間の不平等感やQOL
(生活の質)の
問題等、色々と議論が絶えない部分なんです。
これについては、次週以降もう少し詳しくお話しいたします。

最後に③の「どのように?」という事について。
実は生活保護制度で一番重要な事柄かもしれないこの②に
ついての考え方が第4番目の原理保護の補足性」です。

(保護の補足性)
第四条
①保護は、生活に困窮する者が、その利用し得る資産、
 能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持の
 ために
活用することを要件として行われる。
②民法 (明治二十九年法律第八十九号)に定める
 扶養義務者
の扶養及び他の法律に定める扶助は、
 すべてこの法律による保護に
優先して行われるものとする。
③前二項の規定は、急迫した事由がある場合に、必要な保護を
 行う
ことを妨げるものではない。

生活保護法第1条から第3条に比べて、文章量が多いですよね。
この「保護の補足性」と言う考え方ですが、
「金銭でも、能力でも、その人が利用できる物は
全て
 活用しても困窮の解消に至らない場合に
その
不足分を補う形で保護が行われる」と言う意味です。
例えば、月額2万円程度の年金が収入の全てで、
毎日の生活に困窮している方がみえたとします。
仮に、生活保護の受給が認められて受ける事ができる
金銭的な扶助の上限が10万円だとすると、10万円満額が
支給されるのではなく、本人の収入
=年金収入の2万円分を
差し引いた額8万円が
保護費として支給されるという内容。
この場合、年金収入は本人が活用できる資産ですので、
保護を受ける前に、その人の
生活の為には先ずその資産を
活用する事が必要ですよね。

つまり、個人が持つ資産(年金や預貯金、不動産等々)、
能力(仕事ができる等)、そのた扶養義務者(親族等)
各種の制度(年金、医療保険等々)で先ずはできる
所まで
自分の力でやってみて、それでも足りない部分を
生活保護制度で“保護”=“補足”する
ということ、
これが「補足性の原理」と呼ばれるものです。
さて、
ざっと生活保護制度での4つの基本原理をお話ししました。
実は、これらの「原理」は最初にお話しした生活保護法

1条中の文言を更に明快に規定したものなんですね。
ですので「4つの原理」ではなく「無差別平等」
「最低生活の保障」「保護の補足性」
3つを挙げて、
生活保護の3つの原理と呼称する事もあります。
ともあれ、これらの基本的な考え方で、生活保護
制度が
成り立っている事がご理解いただけましたでしょうか…

今週はここまでとします。
次回は「生活保護の原についてのお話しになります。
文字通りの原則論ですので、コレまた重要なポイントです。
それでは、See You Next Week!

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