ケアステーションたきびは三重県下でホームヘルパー・デイサービス・ショートステイの在宅介護事業を展開しております。
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【自転車奔走記#84】Re:「ウッチー輪ばなし」

【ケアマネの自転車奔走記】連載・第84回。

立春も過ぎ、暦の上ではもう春なんですが、
異常寒波による大雪で日本各地に大変な被害が出ています。
ワタクシたちたきびが所在する三重県では幸いに大雪こそ
降りませんでしたが、底冷え
する毎日が続き、あまりの
冷たさに正直なところ
少々参っています
若い頃は着膨れするのが嫌で、真冬でも薄着を貫き
通し、
「心頭滅却すれば」とイキがって
いたのも遠い昔、
寒さには滅法弱くなり、
着膨れ、脂肪膨れなんのその!
と、完全に開き直って
いるヒロモリでございます

ところで、昨日UPされた当社ブログ連載【ウッチー輪ばなし】、
ご覧いただけましたでしょうか?たきび松阪・内田施設長が
介護福祉士国家試験より皆様に出題した問題…分かりましたか?

〈問題〉Kさん(70歳、女性)は右片麻痺で室内では杖歩行、
    外出には車椅子を利用している。Kさんは月に一度、
    おしゃれをして近くのデパートに買い物に行くのを
    楽しみにしている。
    介護職の対応として適切でないものを一つ選びなさい。
    
1・化粧を手伝った。
    2・買い物の希望を聞いた。
    3・お金を使い過ぎないよう、財布を預かった。
    4・デパート内では今回も杖歩行したいかたずねた。
    
5・Kさんのなじみの洋品店に寄りたいかたずねた。

ではでは早速、
既に介護のお仕事に就かれている方も、介護の事は全く初めて!
と仰る方も、
皆で一緒にこの問題を考えてみましょう!
でも、その前にヒントちょっと長い引用になりますが、
下線部に注意して
お読みくださいね。

●ヒント1
(介護保険法第1条)
この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する
疾病等により要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、
機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の
医療を要する
者等について、これらの者が尊厳を保持し、
その有する能力に
応じ自立した日常生活を営むことができるよう
必要な
保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、
国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、
その行う
保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の
保健医療の
向上及び福祉の増進を図ることを目的とする。

●ヒント2
(障害者基本法第1条)
この法律は、全ての国民が、障害の有無にかかわらず、等しく
基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるもの
であるとの理念にのつとり、全ての国民が、障害の有無によつて
分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら
共生する社会を実現するため、障害者の自立及び社会参加の
支援等
のための施策に関し、基本原則を定め、及び国、
地方公共団体等の
責務を明らかにするとともに、障害者の
自立及び社会参加の支援等
のための施策の基本となる事項を
定めること等により、障害者の
自立及び社会参加の支援等の
ための施策を総合的かつ計画的に推進
することを目的とする。

さて、皆さんはどんな言葉に注目されましたか?
これら2つの法文で注目すべき文言は、「尊厳」と「尊重」
という言葉で、特に障害者基本法第1条での下線部
全ての国民が、障害の有無にかかわらず、等しく
基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重される
この一文が重要なキーポイントになります。
これらの文章が言わんとしている事は、
【個の尊重】という福祉を展開していく際に最も重要視される
原理原則の考え方です。
「個の尊重」と書くと少々難しく
考えがちですが、
要は、相対する人の年齢や性別、
障害の有無など
は横に置いておいて、先ずは自分と同じ
一人の個人
として接しましょう!というコトです。
その上で、我々が生活している社会の中で、個人を個人
たらしめている大切な要素の一つ
「自己決定」を全ての人が
自由に、気兼ねなく
行使できるように心がける事です。

では「自己決定」とはどんなことか?
例えば片足に麻痺があり、一人で歩くと転倒の危険性が
高い方がいたとします。
その方が外出する際に
(歩くと危険なので
車いすを使った方が良い)と判断して、
車いすでの外出介助を行いました。
一見特に問題が無いように感じますが、実は重要な問題を
孕んでいるんですね。
何かと言うと、この(車いすを使う)と言うのは、
この例では援助者の判断であり、
その判断(決定)に際して
本人さんの関与が
無いと言う事、つまりご本人の「自己決定」
がなされていないと言う事になるんですね。
もしかすると、この方はリハビリの成果を試してみたくて、
歩いて外出する事を
望んでいたかもしれません。
もしご本人
の意向を聞かないで援助を行ってしまうと、
それがどんなに正当かつ適切な援助や支援であったとしても、
事前に本人さんによる
決定が行使されない以上、
ご本人は支援者
の言うなり、援助者に従うのみになってしまい、
「個人」として行使できるべき権利を、援助者が知らず
知らずのうちに阻害している状態
になってしまうんですね。
「良かれ」と思ってした援助も、本人の意に沿わない事で
あればストレスや
苦痛を感じるばかりで、支援の体を
なさない
事態を招くことも十分あり得ます。
かく言うワタクシも、福祉の仕事に就いてすぐの
新米介護士の時に同様の行為をしてご
利用者様を不快に
させてしまった苦い
思い出があります。

ですので、本人さんの自己決定を大切にする事、
言い換えれば、援助・支援を行う前に先ず行うべきは、
「自分はこうしたい」
「自分はこう考える」
といったご本人の意向をよく聞くことです。
そしてその上で、最善の方法を一緒に考えて、
同意を得てから実行する事が重要になります。
これら一連の事柄を「自己決定の尊重」と言います。
そしてこの「自己決定の尊重」こそ、我々福祉従事者が
いつ何時、いかなる状況下でも決して
忘れてはいけない
最重要の大原則なんですね
 

と、「個の尊重」「自己決定」についての進めましたが、
ここまで来たら
正解はもうお分かりですね!
問題の答え、不適切な対応は…
3番の「お金を使い過ぎないよう財布を預かった」です
家計を心配する配慮は大切ですし、決して誤った対応
ではないんですが、「自己決定」
の原則からすると、
Kさんからの
要望が無い以上不適切な対応となりますね。
逆に、4番と5番の対応は、自己決定を尊重する
非常に「適切な対応」と言えますよね。
以上、今週は「U施設長からの挑戦状」と
題して、
介護福祉士国家試験の解答・解説
に合わせて、福祉従事者の
基本的
な姿勢についてのお話しをしてきました。
お楽しみいただけましたでしょうか?

が、気が付くと先週の本稿でお約束した
療育手帳のお話しが飛んでしまいましたね、、
毎度のことではありますが…お詫び申し上げます。
次週から手帳制度の第2段が再開、
療育手帳についてのお話しが始まります。
それでは皆さまお元気でお過ごし下さい!
SEE YOU NEXT WEEK

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